和名  学名
スズキ目 Percifomes
フサカサゴ科 Scorpaenidae
ボロカサゴ属 Rhinopias
和名なし Rhinopias aphanes

英名 Lacy Scorpionfish
撮影 2006/03/07 パプアニューギニア ロロアタ
掲載 2011/03/28          ⇒フサカサゴの仲間

 前日、緑のボロカサゴに出遭って超満足したというのに、この日は色違いのボロカサゴが出現しました。出現したというのはウソで、もともといるところにコッチが通りかかったんですけどね。

 何はともあれ、昨日のこってり系に今日のさっぱり系とたっぷり味わえて、もうお腹いっぱいです。

 と、ここまで書いて訂正が必要になりました

 準備しながら、「日本の海水魚   山渓ハンディ図鑑13」(山と渓谷社)のボロカサゴの解説をなんとなく読んでいたら、『外国にはボロカサゴに似た、レーシースコーピオンフィッシュ(Rhinopias argoliba)がいるが、日本産のものよりヒレが透けてさらに美しい。』と書いてあるではないですか。

 下の写真はヒレが透けています! で、「Reef Fishes Book 1」(T.F.H Publications)を参照すると、下の一枚と色が違うだけの写真が載っていてRhinopias aphanesとされ、更に、ボロカサゴとしたもう1枚の写真と同じ柄が載っていてそれもRhinopias aphanesと表記されています。Rhinopias argolibaじゃないなー?そして英名はレーシースコーピオンフィッシュとなっています。

 で、今度はネットを調べたらヒットしました。Rhinopias argolibaは和名がナミダカサゴで、「江ノ島水族館から新種として報告されたもので、模式標本は当館で大切に保管されています。 1971年(昭和46年)1月15日、伊豆海洋公園地先の水深50mのところで採取され、4ヶ月のあいだ旧江ノ島水族館で飼育展示されました。眼から銀色(argon)の涙(liba)を流すカサゴと言う意味で、Rhinopias argoliba と命名されました。 」ということで一件落着。

 正しくは『外国にはボロカサゴに似た、レーシースコーピオンフィッシュ(Rhinopias aphanes)がいるが〜』でした。メデタシメデタシ。

 なお英語の図鑑には『ダイバーはコレを見、撮るために信じがたい出費を厭わない。アクアリストは自分の水槽に1匹入れるためにとんでもない高額を払う』(下手な意訳)と記されています。